プレスリリースをより多くの人に読んでもらうためには、自社の最新情報とともに時節やトレンド情報をうまく活用することがおすすめです。トレンドキーワードをフックにプレスリリースを配信することで商品・サービスの注目度が上がり、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性も高まります。
本記事では「ホワイトデー」をピックアップ。スイーツや生活雑貨を扱う企業のほか、リラクゼーション施設など体験や思い出に残るサービスを提供する企業まで幅広く活用しやすいトレンドです。重要なステップを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ホワイトデー」をプレスリリースに活用するSTEP
スイーツ業界を華やかに盛り上げる「バレンタインデー」。これと対になるのが、3月14日の「ホワイトデー」です。
「ホワイトデー」に関連した商品・サービスをプレスリリース配信したいと考えたとき、「ホワイトデーを盛り上げるためにはどのような情報発信がよいのだろう」と悩む広報PR担当者もいるのではないでしょうか。そのような悩みにお答えすべく、「ホワイトデー」に関連するプレスリリースを作成から配信する方法をご紹介。
基本の8ステップは以下です。この8つのSTEPの中でも、特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。

基本となるステップについてはこちらの記事をご確認ください。
プレスリリースで使用する画像素材にこだわろう
プレスリリースで使用する画像は、他社との視覚的な差別化を図るのに役立ちます。また、テキストでは伝えきれない自社プロダクトの魅力を伝えることもできます。
<プレスリリースで用意したい画像例>
- ホワイトデーを盛り上げる華やかなイメージ
例)設定したペルソナにマッチする小物を添え、華やかな世界観を演出した画像や、ホワイトデーイベントの開催イメージや前年の模様など。
- 単色背景で見やすく工夫した商品単体
例)商品が際立つよう、白色の背景などで商品全体を撮影。パッケージ有り・無しの画像を用意するほか、スイーツの場合は側面や断面なども押さえておく。
- 商品開発やサービスに携わった人
例)プロダクトの企画者、パティシエなどの職人、スイーツに使用したフルーツの生産者など、プロジェクトに携わった人。
このほか、地域性や限定性、ユニークな企画などの話題性のあるものや、独自のアピールポイントが伝わる画像はメディアフックとなります。そのような画像はメディアが使用しやすいため、記事として取り上げてもらえる可能性が高まります。
紙、Webメディアどちらの掲載基準にも対応できるように、画像解像度やサイズにも配慮しましょう。
続いて、上記の画像例に沿った事例をご紹介します。
<プレスリリース例>
複数のパッケージを並べ内容の違いを紹介
複数の商品を展開する場合、それぞれのパッケージと内容を並べると、贈る相手の雰囲気に合った商品をイメージすることができます。また、お菓子の断面も見せることで、食感や味を想起しやすくもなるでしょう。
参考:2023年 ゴディバ ホワイトデー・スプリングシーズン限定 焼き菓子が登場
商品のデザインやサイズ感がわかる画像
チョコレートに見立てた純金の限定販売はユニークな企画といえます。商品のデザインの違い、商品のサイズ感がわかる画像を複数掲載することで、独自性・話題性を表現できます。
参考:ホワイトデーに【純金のチョコレートを】純金ブランド・JUNGOLDが純度99.9%の純金で作ったチョコレートを2月12日にMakuakeにて数量限定販売開始
広報PR担当者自身が画像を用意する場合は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
今年ならではの傾向をチェックしよう
ホワイトデーは、バレンタインにチョコレートをもらった男性が、女性へお菓子をお返しする日として制定されました。しかし、多様化が進む現代では、必ずしもその限りではないことも考えられます。そのため、毎年同じ情報を発信するのではなく、今年の「ホワイトデー」に関する傾向や対策などを把握することが大切です。

生活者の意識調査を実施する
今年のホワイトデーの傾向を把握するには、生活者の意識を調べるのが近道です。プレスリリースの配信スケジュールに余裕があれば、自社の顧客を対象に意識調査を実施してみるのもよいでしょう。インターネット調査であれば数日間で結果を入手することも可能です。生活者の意識を知ることで、ニーズにマッチした訴求方法を検討することができるはずです。
<調査項目の例>
- ホワイトデーはプレゼントを贈りますか
- ホワイトデーのプレゼントは誰に何を贈りますか
- プレゼントの予算はいくらですか
- ホワイトデーにもらってうれしいプレゼントはなんですか
- 本命からのお返しに期待する金額はいくらですか
自社で調査を行う場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
なお、自社で調査することが難しい場合は、他社が実施した調査結果や、市場調査の結果を参考にするのも一案です。
例えば、以下はホワイトデーに限定した調査ではないものの、年間でギフトにかける予算や選ぶギフトの内容、渡すシチュエーション、ギフト選びで迷う理由などを年代別に公表しています。こうした結果はホワイトデーのプレスリリースを作成する際の参考になるでしょう。
参考:【相手に喜ばれるギフト選びのコツとは!?】20代~60代の男女に聞いてみた、ギフト選びの傾向とは
インターネットやSNSから情報を集める
またインターネットの検索結果、SNSなどからキャッチするのもおすすめです。自社プロダクトとの関連性はあまり気にせず、広く市場の傾向を掴む糸口として一般的なワードで検索してみましょう。毎年多くの人が検索しそうな複数のキーワードで情報を集めてみてください。
多くの人が気になっている情報はメディア関係者も注目しています。そこから、今年ならではの切り口が生まれるかもしれません。
<検索キーワード例>
「ホワイトデー トレンド」「ホワイトデー 費用」
「ホワイトデー 恋人」「ホワイトデー 家族」
「ホワイトデー 職場」「ホワイトデー 得意先」
「ホワイトデー 20代」「ホワイトデー 30代」
「ホワイトデー プレゼント」「ホワイトデー 手作り」
「ホワイトデー デート」「ホワイトデー レストラン」 など
ホワイトデーとバレンタインデーの市場規模は比例することが多いので、バレンタインの調査結果も参考にしてみるとよいでしょう。
誰に届けたい?ペルソナをイメージしてみよう
自社の情報を誰に届けたいのかを整理し、ペルソナを設定することも大切です。前項でも触れたように、昨今ではホワイトデーも多様化していることが考えられます。そのため、特定の性別や年代にこだわらず、視野を広げたペルソナ設定を意識しましょう。
<ペルソナ設定で必要な項目例>
- 年齢層
- 性別
- 職種
- 年収
- 情報収集の方法 など
例えば、上記の項目例に沿って「ホワイトデーは恋人と自宅でゆっくり過ごしたいと考える20~30代男性」というペルソナを設定したとしましょう。自社商品が「低アルコールカクテル」であるなら、「女性に人気のフルーツを使用した低アルコールカクテルとペアグラスのセット」といった提案が可能です。
なお、ペルソナは、プロダクトやサービスの企画・開発の段階である程度決まっていることも少なくありません。企画・開発に携わった他部署とも擦り合わせてくことをおすすめします。
ペルソナ設定についてさらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
調べた情報を自社プロダクトに落とし込んでポイントを箇条書きにしてみよう

これまで得た情報を元に自社プロダクトをどのように訴求していくのか、プレスリリースに盛り込みたい内容を箇条書きで整理していきましょう。自社商品・サービスの特徴だけでなく、時流にマッチした訴求ポイントがあるかを改めて見直すことで、まとまりのあるプレスリリースを作成できます。
他社の調査結果や自社で行なったアンケートなどで明らかになった、生活者の意識や悩みをうまく活用し、自社プロダクトならではの訴求ポイントを見つけてみましょう。
例えば、以下のプレスリリースは、「お菓子以外のギフトを贈りたいが、相手に重たく感じられたくない」「相手への想いや特別感が伝わるプレゼントを贈りたい」といった生活者の声に応えたヘアケアアイテムセットのラッピングバッグを提案しています。
参考:ホワイトデーギフト難民を救う?ジョンマスターオーガニックで最も多くギフトに選ばれるヘアケアアイテムに数量限定のラッピングバッグがセットで発売
届け方をカスタマイズし情報を求めている人にプレスリリースを届ける
プレスリリースが完成したら、配信の設定を行います。生活者の多くは2月下旬から3月上旬にかけてホワイトデーへの興味・関心が高まる傾向があります。また、メディアも2月下旬から3月上旬にかけて実施する「ホワイトデー特集」に向けて関連情報を収集しています。そのため、そのタイミングに合わせてプレスリリースを配信できるとよいでしょう。
PR TIMESからプレスリリースを配信する場合は、自社の情報がホワイトデーに関連しているものだとすぐにわかるように、「ホワイトデー」のキーワード登録を行うことも忘れずに行います。キーワード登録以外にもさまざまな配信設定が可能なので、届けたい人をイメージして設定しましょう。
また、どんなにトレンドキーワードと関連付けていても新規情報がないとプレスリリースにはなりません。PR TIMESで配信する際は掲載基準を満たしているかも要チェックです。
画像や情報収集、ペルソナ設定を活かしたプレスリリースを最適なタイミングで配信しましょう
バレンタイン同様、ホワイトデーもスイーツ業界に限ったイベントではなくなっています。生活者の意識を調査することで、自社との思わぬ接点が見つかるかもしれません。世間の声に耳を傾けることで、新たな切り口や提案も需要が高まります。ホワイトデーをもりあげるこだわりの画像や、ペルソナに合わせた訴求ポイントを整理し、人々の興味や関心が高まる最適なタイミングでプレスリリースを配信しましょう。
また、プレスリリースは配信したら終わりではありません。配信ツールを活用した場合は自社のホームページにも掲載するなど、より多くの人の目に留まるよう自発的に発信を行うことも大切です。プレスリリース配信直後だけでなく、駆け込み需要を見込んでホワイトデーの直前にも再びSNSでシェアするなどの拡散も忘れずに実施しましょう。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
ホワイトデーのプレスリリースの書き方に関するQ&A
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